不景気と教育

転換期にある日本の教育。不景気なのに教育熱は上昇中

■不景気がもたらしてくれるもの
最近、テレビや新聞などでやたら不況・不景気と煽るので、余計に財布の紐は固くなってしまう一方です。先日、私がコメンテーターとして出演している番組で、100円の服や1000円の勉強机を特集してました。身体の成長の著しい子供にとって、確かに安いのは助かります。しかし、不景気だからこそ、大切なお金を一時的な消費ではなく、たとえば長く使えば使うほど味が出てくるものや一生大切に使えるものの購入にあてたいと思うのは私だけでしょうか?『ものを大切にする』という考え方が身につくなら、不景気で悪いことばかりではないのかも知れません(長期だと困りますが…)。

■教育は想像力の種
不景気で大安売りがよく目に付きますが、教育の大安売りも存在します。信じがたい格安授業料で生徒を募集している塾もあります。授業内容の良し悪しは別として、本当に大丈夫なのかと逆に躊躇される保護者の方もいるのではないでしょうか?
教育は安売りセールの商品ではありません。良質な教育を受けた子供は、先人が築いた知識を元に、論理的思考過程を経て、その柔軟な発想力で新たなものを生み出します。以前、高校2年生に難解な数学の入試問題を解かせていたのですが、こちらが「なーるほど!」と仰天するような解答をする子がいました。早速、受験雑誌に発表しましたが(もちろんこの生徒が解いたという注釈をつけて)反響はなかなかのものでした。
教育は無限に広がる想像力の種なのです。『知識には限界があるが想像力は世界を駆け巡る』これはアインシュタインの名言ですが、我々は子供に良質な種(=良質な教育)を蒔かなければなりません。

  ■ここまで低下した日本の子供の学力
戦後のドン底の不景気から立ち上がるとき、日本は資源が少ない国だからこそ先のことを考えて子供の教育にお金を使いました。私たちが子供の頃は、計算ドリルや漢字ドリル・世界各国の首都などを厳しく勉強させられました。ほとんどの小学生中学生は、知らないことを恥としていました。
しかし、一部の文部官僚の提唱で始まった、間違った「ゆとり教育」は、日本の子供の学力をどんどん低下させていきました。今、中学や高校で取り扱っている学習量は15〜20年前の半分だという事実をご存知ですか?
先日、テレビの「街頭でギャルにクイズ」という番組で、18〜19歳の女の子に「フランスの首都は?」という質問に、何人もの女の子が「イギリス」と答えていました。恥ずかしいという気持ちは全くないようでした。(こんな番組をみた私自身恥ずかしいと反省してますが…。)
いわゆる「おバカ」が堂々と大手を振ってまかり通る今の日本、いったいこの先どうなっていくのでしょうか?

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